土壌病害防除の欠点?? |
写真は土壌病害の被害にあったミニトマトです。
種苗メーカーによると“半身萎凋病だろう”とのこと。“だろう”と言うのも通常の半身萎凋病と発病の仕方・症状が若干違うようで、病原菌を調べてみないと分からないとのことでした。
※写真右は発病してからかなり日数が経っている株のため、導管部分の褐色が進んでいます
土壌病害は病原菌が主に根から侵入し導管を詰まらせ(写真右のように)、養水分の吸収を妨げしおれ・萎凋症が見られやがて枯死していきます。
連作により発生しやすくなり、土壌消毒や抵抗性品種(接木)の導入で発生を防ぎます。抵抗性品種の導入は、かなりの確立で発病を抑えることはできますが、コストや手間がかかる・食味が落ちるなどの理由により敬遠される生産者も少なくありません。
訪問した生産者も味を重視して栽培しているため、抵抗性品種の導入に消極的で、土壌消毒に関しても植物にとって有効な菌までも殺菌してしまうため、実施するかどうか迷っていました。
現在アグリボでは、これらの土壌病害防除の手助けになれるように、研究機関や試験場などと一緒になって研究を進めています。