結果は大切。それ以上に原因が重要。続き |

これも一見Mg欠乏症のように見えますが、他の症状にも見えます。
この様なケースでは、とりあえずMgの補給で様子を見ることも一つの方法。
土壌にMgを施用し改善されれば、原因は土壌中のMg不足であると判断できます。
しかし改善されない場合は、土壌中にMgが豊富にあっても何らかの原因によって、吸収できなくなっている可能性が考えられます(拮抗作用による吸収阻害や根痛みなど)。
さらには、Mg欠乏以外の症状(亜硝酸態チッソ吸収害や鉄欠乏症など)も考えられます。
このようにあらゆる可能性が浮上してくると、発症するまでの過程が原因解明の重要な手がかりとなります。
例えば、拮抗作用による吸収阻害であると仮定した場合、
チッソやカリを多く施さなかったか?
亜硝酸態チッソ吸収害であると仮定した場合、
多肥状態になってはいないか?
そしてpHが適正であるか?
などを調べていく必要があります。
結果(葉や実に現われた症状)だけで判断すると、一時的に改善されてもまた同じ症状に悩まされることになります。
この様な解決方法は遠回りのようですが、根本の原因を解明することが解決の近道になったり、後の栽培を楽にすることが多くあります。
迷った時は、アグリボ相談室にご連絡ください。
お力になれることがあると思います!!