日本農業のあるべき姿は? |

『仕方がないか…』と呟いてインターチェンジを降りた。
少し手前の街で一泊し、翌朝早くに目的地へ向かった。
気ぜわしく出発したせいか予定より一時間も早く目的地に到着してしまった。
幹線道路脇のチェーン脱着エリアに車を止めてドアを開けると、懐かしい朝の空気が舞い込んできた。
山の頂はまだうっすらと霞がかっていて、すぐそばを流れる川のせせらぎの中から、白い大きな鳥が飛び立っていった。
先日、TVのパネルディスカッション番組で、フランスの農業のあり方が紹介されていた。
フランスでは、農業を営む以外に環境を保全する役割も仕事として担ったうえで国から助成金が施され、農家は健全に農業を続けていける仕組みになっているらしい。
都市生活者もよくそのことを理解していて、農家に対する助成金に関しては賛成派が多いようだ。
大規模化、機械化、効率化…
日本農業の今後を象徴する姿、その一つが確かにそこにはあると思う。
と思うのであるが、“日本の原風景はやはり農村にあるのだ”
という想いを、小さな子供たちがだだをこねて手を引くような感触で
心の中から引きずり出されてしまった、そんな朝の一瞬であった。
※写真は大分県内で撮影
P・S
この記事は、九州特派員マルカツさんからの投稿です。
これからの日本の農業。
欧米とは違った日本独自の発展の仕方が、きっとあると思います。
その発展には、フランスのように都市生活者の理解も必要なんでしょうね。