>葉の経歴性 |
>葉の素質はつぎから次へと受けつがれていきます。葉には経歴性があるのです。
(中略)
>活動葉の素質は二~三枚上の葉に受けつがれているのです。
(中略)
>ある活動葉の素質(はたらきのよさ)が二枚上の伸長葉にうけつがれ、それが活動葉になったときの素質を左右します。その活動葉は、さらに二枚上の葉の素質を左右する・・・・・というぐあいに続いていきます。
(中略)
>わるい生育の軌道修正
(中略)
>当初、わるい葉ばかりの生育でも、途中でよい伸長葉になるような対策や環境条件の変化があれば、しだいによい葉がふえていきます。新しい葉は当然ですが、軌道修正の前にでた葉にも、根の働きがよくなるなどの好影響によって、波及効果があらわれます。
(中略)
>以上のことは、土台つくり(しっかりとした初期生育をさせること)の重要性と、その後の適切な対策の重要性を示しています。
「野菜つくりと施肥」(P28-P29)/伊達昇監修 農山漁村文化協会より引用
例えば、3枚目の葉が悪い葉(光合成能力が低いなど)だったとします。
すると5~6枚目の葉も悪い葉となってしまい、その後悪い葉が展開し続ける。
そしてもう一つは、悪い葉から良い葉への軌道修正は可能だとも。
育苗や定植後の活着・初期生育の大切さが良く分かります。
軌道修正するにも早い段階(生育初期)が望ましいのだと思います。
今まで以上に、生育初期の管理に気を付けてみてはいかがでしょうか?