トマトの葉先枯れ |

5段目の花が開花する辺りから発生が見られるとのこと。トマトにとってこの時期は1段目の実が肥大し、かつ連続して開花・着果・肥大させるため、樹に大きな負担がかかり始める時期です。そのため、根などの活力が低下し様々な障害が発生し始める時期になります。
トマトの葉先枯れは、一般的にカリ欠乏症と言われており、予防策としてはカリ肥料(主に液肥)の追肥をおこないます。相談を受けた方もそのことはご存知で、昨年カリ肥料を倍量与える区画を設けて試験したようです。
※養液栽培で日々の投入量を2倍
結果は葉先枯れ症の軽減は認められず、葉中のカリ濃度も他の区と大差はなかったようです。
追肥で改善できない場合は、カリ欠乏症を引き起こす原因を考えてみては?とお話ししました。(カリが吸収できなくなる環境・要因など)
その中で、キュウリの曲がり果はカリ欠乏で発生し、過度な葉かきにより発生を助長する傾向があると話すと、作付面積が大きいため、葉かき作業は一気におこなってしまうとのことでした。トマトに当てはまるかどうかは分かりませんが、そのことを気にしながら様子を見てみるとのことでした。その後の経過は、後日アグリボ新聞でも報告したいと思います。
樹への負担が大きくなる時期に発生しやすいので、カリ肥料の追肥にあわせて、根の活力を高めるために「森羅」の潅水がおすすめです。