高温期のキク挿し芽時使用法について② |
写真は挿し芽15日後の様子です

中:挿し芽翌日および4日後の2回、アグリボEX50倍希釈液を葉面散布
右:無処理
※中と右は挿し芽前に1時間水揚げ
写真の通り、無処理(右)ではしおれが見えています。浸漬処理(左)でも若干のしおれが見られます。それに比べ、50倍葉面散布(中)は全くしおれがないことが分かると思います。
高温期以外の試験では、浸漬処理は高濃度散布と同等かそれ以上の効果を示していました。しかし今回の試験では、浸漬処理の方が若干効果が劣ることがわかりました。このような環境下(高温日が続くような環境)では、浸漬処理の一部個体において、道管から吸収された薬液による腐敗で挿し穂の生育が阻害されたことが考えられます。
この試験結果より高温が続くと予想される時には、『アグリボEX50倍希釈液の2回散布』がもっともおすすめできる使用方法と言えます。
今回の試験結果から考えると、『高温期のキク挿し芽時使用法について①』で掲載した症状については、育苗期間中のしおれ軽減や吸水性の向上(素早い発根)により、それらの症状を軽減できる可能性があるのかもしれません。
(症状の出ていない個体もしくは育苗床ではしおれが見られませんでした)