不安定な天候だった今夏。 |
下記の写真はトマトとブロッコリーです。

さらに、育苗期の高温がおもな原因と考えられますが、1段目の花が飛んだり、1~2段花房の着果が悪い傾向にもあります。1~2段の着果数が少な過ぎると樹の負担が軽くなり、樹が暴れだしたり窓あきや芯止まりなどになってしまうことも考えられます。定植以降しばらくの間ビニールを掛けない地域では、ゲリラ豪雨により圃場が冠水した地域もあり、よりその傾向が強く出ている圃場も見られました。7月上旬定植のトマトにも、同じような傾向が見られています。


(この圃場の生産者は、苗に制限があるため植え替えをせず、今後の経験のためにも、この状態からどうなるのか見届けるとのことでした)
ブロッコリーやキャベツは湿害に弱く、根腐れを起こすとそのまま枯死するか、その後の生育が大きく遅れてしまいます。『アグリボEX』などを使って回復を早めることは可能ですが、自分が予定している収穫時期に間に合うかどうかの判断をしなければいけません。
不安定な天候の中での栽培管理は難しく、生育不良を起こした状況からの回復には時間がかかります。このような環境の中で、どうしたら良いのか?
やはり“苗半作”を心がけることではないか?
弊社では「育苗~定植後1ヶ月位までの初期生育の充実」と考えています。
下記の写真は、冠水したブロッコリー圃場の全体写真です。上記写真のように枯れ上がっている株もありますが、そうでない株も見られます。

良い苗であれば定植後の活着もスムーズで、いち早く養水分を吸収し生長を促すことができます。生育の充実した株は、(完全ではないにしても)高温・低温・乾燥・過湿などの環境変化に強くなります。
この差があるのではないでしょうか?
株が大きくなった時点での生育不良は、回復させるのに時間と手間とコストが小さい時期に比べ、大きくかかってしまいます。それらを最小限に食い止めるためにも、生育初期の充実を心がけるようにしてみてはいかがでしょうか?
『アグリボEX』をはじめとした弊社製品は、そのお力になれると思います。