これからの低温に注意してください。 |

全般予報の解説資料/向こう3ヶ月の天候の見通し(気象庁ホームページ)
気象庁より向こう3ヶ月の長期予報が発表されました。予報では気温は北・東日本では平年並みか低い予報で、西日本では低い見込みとのことです。
昨年を振り返ると11月いっぱいまでは気温が高めでしたが、12月以降は急激に気温が低下し、露地野菜では凍害による被害が多く見られました。今年も気温が低めの予報なので注意が必要です。
弊社でもここ数年、低温対策の問い合わせや「ヤワラ」を使用する方が年々増えているところを見ると、低温による作物への被害が多くなってきている事を実感しています。やはり露地野菜(結球野菜・タマネギ・ダイコンなど)で使用する方が多いようです。
弊社では「ヤワラ」による“低温障害軽減効果確認試験”をおこなっています。
この試験では、低温処理の5日前と2日前の2回散布(500倍希釈)で最も良い効果が確認できましたが、農業現場では、このような処理方法は難しいとの声を多く聞きます。そのため、薬散時に同時散布する方々がほとんどのようです。
例えば。
目的:①低温障害軽減②カルシウム欠乏対策③窒素補給(低温期は根の動きが悪いため葉面から補給)
使用方法:薬散時に混用散布(1000倍希釈)*
と言うような目的と使用法で利用している地域があります。
※混用散布をする際は、使用上の注意をよくお読みください
その中で上記③の目的については、その地域の担当者から、こちらも「なるほど」と納得するお考えをお持ちになっていました。
「冬場は根の動きが悪くて窒素の吸収も悪いんだよね。でも作物は生育してるんだよ。だから葉面からでも補給してやりたいんだ。でも窒素濃度が高すぎると、窒素の過剰症で病気呼んだりすることもあるから。特に冬場の日照が少ないときはね。でもヤワラは窒素5%で1000倍希釈でしょ。この低濃度の定期散布がいいんだよね(笑)」
低温対策と言うと、凍害や霜害を防ぐことだけを考えてしまいがちですが、植物は低温の間でも生長しているんですよね。そのことも考えてやらなければならない。この事をあらためて思い出させてもらいました。
