チビクロバネキノコバエによるイチゴ被害 |



九州地区でチビクロバネキノコバエによる被害が出ています。
成虫は2㎜前後、幼虫は白色の半透明で3~4㎜の害虫です。イチゴへの被害は、幼虫による花やクラウン部分への加害です(根部への加害もあるようです)。幼虫は地際部に生息し(特に過湿土壌で多く見られます)新芽や花、クラウン部分を加害します。
症状は①新葉が縮れる(写真1)②不受精花の発生や花の黒変(写真2)③花梗枝が短くなる(写真3)などの症状が見られます。
チビクロバネキノコバエに登録のある薬剤は極めて少なく、加害する幼虫の生息場所がクラウン部分であるため、薬剤がかかりにくいなど発生すると少し厄介な害虫です。加えて、ミツバチを入れると殺虫剤の使用が難しくなるため、早めの防除を心がける必要がありそうです。
このような症状が見られたら、ハウス内の成虫の有無、地際部や花の中の幼虫の有無を確認し、対処するようにして下さい。