悪環境下での「アグリボEX」処理の効果 |
このような状況を想定し弊社では、生育を阻害するような悪環境下で、「アグリボEX」処理が与える影響(効果)について、試験をおこない検証しています。
→白菜セルトレイ育苗
試験をおこなった悪環境条件は、
1.高温多湿、2.低温、3.土壌多湿、4.土壌乾燥、5.日照不足です。
基準環境条件下(参考区)
→悪条件化との生育差を比較するための、良環境条件での生育結果
(葉) (㎜) (㎜) (㎜) (㎜) (生/㎎) (10点満点)
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
5.3 108.8 39.0 14.4 2.28 2.256 7.88
※アグリボEX→AGEX
1.高温多湿
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
AGEX区 6.3 122.5 39.8 16.0 2.10 2,938 5.13
無処理区 6.1 127.4 39.1 16.3 1.99 2,813 4.75
(考察)
①高温多湿での生育は、葉部が軟弱徒長化し、根部の生育は著しく低下。
②アグリボEX処理により、無処理区に比べ中庸な生育促進を示した。
2.低温
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
AGEX区 5.0 89.8 37.1 15.9 1.88 1,644 6.75
無処理区 4.7 80.3 33.4 15.6 1.94 1,344 5.75
(考察)
①低温での生育は、地上部・地下部ともに大きく生育が減少(遅延)。
②アグリボEX処理により、全体的に大きく生育が改善した。
3.土壌多湿
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
AGEX区 5.8 108.7 39.4 16.9 2.21 2,281 8.25
無処理区 5.2 103.2 36.6 17.4 2.15 2,081 4.38
(考察)
①土壌多湿での生育は、地上部での生育変動は大きくないが、地下部の生育が大幅に低下。
②アグリボEX処理により、葉部で中庸の、地下部で極大の生育促進(生育抑制の軽減)を示した。
4.土壌乾燥
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
AGEX区 5.7 110.8 40.1 15.4 1.96 2,294 6.50
無処理区 5.5 103.8 37.1 15.1 2.00 1,913 6.25
(考察)
①土壌乾燥での生育は、地上部・地下部ともに、中~大の生育が減少。
②アグリボEX処理により、地上部で中程度の生育増大を示した。
5.日照不足
葉令 葉長 葉幅 胚軸長 胚軸径 茎葉重 発根評価
AGEX区 3.5 88.1 30.3 16.5 1.78 1,069 2.63
無処理区 3.2 92.3 30.7 14.3 1.86 1.025 1.25
(考察)
①日照不足での生育は、地上部・地下部ともに、著しく生育が抑制。
②アグリボEX処理により、葉令・風乾物%・地下部で生育抑制の軽減が認められた。
<まとめ>
悪環境下での「アグリボEX」処理の効果は、環境条件によって差があるにせよ、いずれの条件下においても生育抑制の軽減・改善が期待できると考えられます。
◎生育不良軽減・改善時の使用方法
アグリボEX500*~1000倍希釈液で葉面散布もしくは潅水散布**/2~3回
※生育が著しく悪い時は、500倍などの高濃度使用
※※育苗期などは、根からも吸収させることを意識して、たっぷりと散布