日照不足・低温・土壌多湿などの環境が作物の生育に与える影響。 |
試験は各種悪環境下を人為的につくり、ハクサイの苗をそれぞれの環境化で生育させます。対照区は通常環境区。栽培後、葉・茎・根などの生育状態を確認し、通常環境区と比較します。
悪環境下は5つ設定。
①高温多湿
②低温
③土壌多湿
④土壌乾燥
⑤日照不足
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2018年 03月 08日
ここ数年、不安定な天候が、作物の生育に大きな影響を与えています。高温・低温・大雨・日照不足など様々。
このような悪環境下が、作物にどの様な影響を与えるか、弊社でおこなった試験をもとに見ていきたいと思います。
試験は各種悪環境下を人為的につくり、ハクサイの苗をそれぞれの環境化で生育させます。対照区は通常環境区。栽培後、葉・茎・根などの生育状態を確認し、通常環境区と比較します。 悪環境下は5つ設定。 ①高温多湿 ②低温 ③土壌多湿 ④土壌乾燥 ⑤日照不足 □通常環境区との比較 通常環境区(基準) 葉令5.3枚/葉長×葉幅42.5㎡/胚軸体積58.4㎥ 茎葉風乾重199mg/発根評価7.88 ①高温多湿区 基葉令6.1枚/葉長×葉幅49.8㎡/胚軸体積50.9㎥ 茎葉風乾重158mg/発根評価4.75 準環境下に比べ葉令が進み、葉部の生育は明らかに増大したが軟弱徒長化し、根部では著しく生育が低下する。 ②低温区 葉令4.7枚/葉長×葉幅26.8㎡/胚軸体積46.2㎥ 茎葉風乾重115mg/発根評価5.75 葉令が明らかに遅延し、地上部・地下部ともに生育が大きく抑制される。 ③土壌多湿区 葉令5.2枚/葉長×葉幅37.8㎡/胚軸体積63.3㎥ 茎葉風乾重181mg/発根評価4.38 地上部の生育の変動は大きくないが、地下部(発根)の生育が大幅に低下する。 ④土壌乾燥 葉令5.5枚/葉長×葉幅38.5㎡/胚軸体積47.3㎥ 茎葉風乾重182mg/発根評価6.25 地上部・地下部ともに中程度の生育減少が見られる(小ぢんまりとする)。 ⑤日照不足区 葉令3.2枚/葉長×葉幅28.3㎡/胚軸体積38.8㎥ 茎葉風乾重45mg/発根評価1.25 葉令が著しく遅延し、地上部・地下部ともに生育が激しく抑制される。 今回の試験によって生育環境の悪化(天候不良等)が、作物の生育に大きな影響を与えることを改めて知る結果となりました。農業現場において、天候不良時の栽培は大変難しく、これと言った対処法がないのが現実です。 弊社製品の中でも、アグリボEXはオールマイティに使用できる製品のひとつです。今回の試験と同時に、それぞれの環境下で、アグリボEXが作物に与える影響(効果)についても試験しておりますので、次回はその試験結果を紹介したいとおもいます。
by uno4545
| 2018-03-08 11:21
| アグリボ
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