日照不足条件下を作り出しアグリボ3の効果を検証する。 |
日照不足対策として弊社では、アグリボ3もしくはアグリボEXの使用をおすすめしています。
「日照不足条件下での花苗の花芽誘導にもたらすアグリボ3の効果確認試験」
□試験目的:
日照量を制限した条件下で、定期的にアグリボ3およびアグリボEXを花苗に葉面散布し、花芽誘導・開花に与える効果を確認する
□試験作物:
ペチュニア(陽生植物)
インパチェンス(陰生植物)
(参考)
陽生植物とは
比較的日照量の少ない場所でも生育できる植物のこと。
□日照の管理方法(日照不足条件化の作り方):
温室内平張りカーテンを常時半開放とし、更に寒冷紗で覆い、日照不足の生育環境とする。
□試験区(計5回散布):
試験区②アグリボ3 1500倍
試験区③アグリボEX 500倍
試験区④アグリボEX 1000倍
試験区⑤無処理
(地上部の生育)
無処理区に比べアグリボ3区は草丈が伸長し地上部の生育が促進されたことを示した。
(花芽数)
無処理区に比べ特にアグリボ3 3000倍区で総花芽(蕾・開花・落花)数が増え、花芽分化が促進された。また、開花済み花芽(開花~落花)数も増え、開花が早まったことを示した。
陽性植物であるペチュニアを日照不足の条件下で育成した場合、アグリボ3の3000倍が最も開花状態が良かった。
(アグリボ3/3000倍と1500倍の比較)
3000倍の方が落花数と蕾数が多い(=開花開始が早く、終花するのが遅い)。つまり、開花期間が長い。
インパチェンス(陰性植物)の結果
(花芽数)
(開花状態)
無処理区に比べて、アグリボ3 区は落花数が増えた。アグリボ3で開花が早まった。
(アグリボ3の濃度差による違い)
高濃度(1500倍)の方が開花済み花芽数が多く、開花が早まったことを示した。しかしながら、蕾数と総花芽数は少なく、開花状態としては低濃度よりも劣る結果となった。
アグリボ3の高濃度区(1500倍)では、総花芽数が他の薬剤試験区より劣り、また無処理区と同等であり、花芽誘導効果が認められなかった。
アグリボ3 3000倍区は開花中の花芽数は少ないが、蕾数が多く、花壇・鉢用花卉としては好ましい開花条件をもたらしているものと言える。
インパチェンスは典型的な陰性植物であるが、日照量を制限した生育条件下でアグリボ3の光触媒機能は認められなかった。
*ページ下に各区の花芽数のグラフがあります。
□結論;
・アグリボ3・アグリボEXともに、継続的な葉面散布で花苗の総花芽数を増大し開花 開始時期を早める効果がある。
・アグリボ3の3000倍希釈液の葉面散布で、花苗の開花期間を拡大出来る。
・日照量を制限した条件下では、アグリボ3の光触媒機能による花芽誘導促進効果は、陽性植物のペチュニアでは発揮されるが、陰性植物のインパチェンスでは認められない。
◇日照不足時のおすすめ使用方法
・晴れ間(散布可能な日)を見つけアグリボ3を3000倍に希釈し葉面散布
(手もとにアグリボ3がない場合)