アグリボEXの苗床処理で定植後の生育に差が出る。 |
ここ数年の天候は、不安定な天候が多く農作物の栽培を難しくしています。それらの天候に対して、その都度、適切な対策を施す必要はありますが、それだけでは後手に回ってしまうことも多くあります。
しかし、活着がスムーズで初期生育の充実した苗は、不安定な天候に強かったり、対策を施した時の回復が早かったりもします。まさに「苗半作」と言ったところでしょうか。
弊社でおこなっている試験においても、「苗半作」を思わせる結果が出ておりますので、一部抜粋して紹介したいと思います。
<ビートでの試験結果抜粋>
□試験内容
□試験区
アグリボEX250~1000倍液を、それぞれ1~3回潅水散布処理をし、その後に移植。
□移植後の地下部の生育
根長:
アグリボEXの500~1000倍液の2~3回処理区及び250倍液の1回処理区で、顕著な伸長が認められた。
根生重:
アグリボEXの500~1000倍液処理区で、無処理区の1.7~2倍と極めて著しい増大を示したが、250倍液処理区ではそれらに比べると減少した。
□移植後の地上部の生育
草丈:
アグリボEXの500~1000倍処理区で、中庸~明らかな伸長が認められた。
これに対して、250倍処理区では、移植時までのアグリボEXの処理圧の高いほど草丈が抑制される傾向を見せた。
茎葉生重:
アグリボEXの500~1000倍処理区で極めて高い増大を示し、250倍処理区では減少した。
□結論
アグリボEXの500~1000倍希釈液を育苗期本葉展開後に2回潅水散布することにより、移植後の地上部及び地下部の初期生育(特に根部伸長)を促すことができる。
苗床でのアグリボEX処理